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ロイス・アン

助成: 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
協賛:0-eA
2021年7月30日(金)〜9月5日(日) 12:00-19:00 *金土日のみ開廊

12:00-19:00, 30 JUL - 05 SEP 2021

オープニングレセプションは行いません

アサクサは2021年7月30日(金)より、ロイス・アン(1983年生)の個展『満州の死…それは戦後アジア誕生の基盤である』を開催します。アンによる国内初個展となる本展では、氏が長年取り組んできた満州国に関する2つの作品を取り上げます。新作《錬金術国家Ⅰ:器官なき身体》(2021)は、731部隊の石井四郎と京都学派の西谷啓治をモデルとした「メスを持つ哲学者」の省察が、ドゥルーズ=ガタリの身体論、禅仏教、新型コロナウィルスの世相と溶け合い、終末後の世界を示唆するフィクション理論として構成されたエッセーフィルム。アジア近代化に重大な影響を及ぼした岸信介の満州国での暗躍を綴るレクチャーパフォーマンス《Kishi the Vampire》(2016)も、合わせて公開されます。小さなスペースです。マスク着用でお越しください。

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「満州の死…それは戦後アジア誕生の基盤である」:岸信介の言動に関する憶測は本人の死後も飛び交っている。本展タイトルは、岸信介及び日本の右翼研究者であるアンドリュー・レヴィデス博士が2015年11月10日にコロンビア大学で行った講演を参照している。
ロイス・アン (1983年生まれ) は、香港に拠点をもつデジタルメディアアーティスト。国境を越えた商業貿易、政治経済、そして美術の交差点をおもに東南〜東アジアの現代史から探り、史実とフィクションを組み合わせたリサーチベースの制作方法と、デジタルシュールレアリスムを思わせる映像作品、レクチャーパフォーマンスで知られる。近作においては、現代アジア国家形成におけるアヘン貿易の役割を調査し、地域的な歴史に焦点を当てた。2013年から2016年まで、チューリッヒのヨハンジェイコブス博物館に滞在し、人類学者のデイジー・ビセニエクとともに、アフリカとアジアの経済関係に関する展覧会を行った。2017年パフォーマンス「Ghost of Showa」が、ドイツ・ハンブルグのTheatre der Weltフェスティバルで世界初公開された後、ソウル国立近代美術館(MMCA)でアジア初演。ニューヨーク市のPERFORMAビエンナーレの国境なきパビリオンでオーストラリア代表として選出されたほか、韓国の第9回光州ビエンナーレと釜山ビエンナーレに参加するなど各国での活動が続いている。

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展覧会

ロイス・アン『満州の死…それは戦後アジア誕生の基盤である』
2021年7月30日[金]〜9月5日[日]
12:00-19:00 *金土日のみ開廊
会場:ASAKUSA | 台東区西浅草1-6-16

特別協力:
ニコライ・スミノフ(アーティスト、キュレーター)

助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
プロジェクト名「テクノロジーとしてのアート展」
協賛:0-eA
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ロイス・アン
ニコライ・スミノフ

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