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アントン・ヴィドクル

キュレーション:アサクサ
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京

25 NOV - 24 DEC 2017

アサクサは、ニューヨークとベルリン在住のアーティストで e- flux 創始者として知られる アントン・ヴィドクルの個展『ロシア宇宙主 義:三部作』を開催いたします。

本年発表した新作を含む本展は、哲学者ニコライ・フョードロフが中心となり、政治、文化から宇宙開発者まで、ロシア知識人に多 大な影響を与えたロシア宇宙主義をもとにしています。イタリア未来派が台頭した20世紀はじめ、フョードロフは死は「誤り」であ るといい、科学技術の進化と自然の制御によって人間の死の克服と肉体の復活を、あらゆる学問の「共同事業」とするように唱えま した。宇宙線やエネルギー粒子による影響や、人類を宇宙に紐付いた存在として捉え直すフョードロフの思想は、啓蒙主義、ロシ ア正教会、東洋哲学における宇宙観、そしてマルクス主義の唯物史観と結びつき、ロシアの知識エリートの大きな支持を得ます。
ボルシェビキ党内の多くの議員は、フョードロフに強い影響を受けていたと言われています。第一回ソヴィエト議会では「、宇宙不滅 (コスモス・イモータリスト)の党」が議席を獲得し、惑星間旅行の自由と不死の権利についての議決にさえ成功しました。ロケット開 発の父ツィオルコフスキーも同様にコズミストであり、ロシアにおける宇宙開発を技術的にも観念的にも支えました。ロシア構成 主義者、ロトチェンコ、トルストイやドストエフスキー、詩人ブリューソフ、映画監督タルコスフキーなど、芸術界における影響は計り知れず、新しい科学技術を用い、人間の身体と認知能力を進化させる不死思想は、ポストヒューマニズムの礎ともなっています。本展は、政治変革、テクノロジー開発、スピリチュアリズムを束ねた合一点となったロシア宇宙主義を取り上げ、テクノロジーと思想、そし て人間の不死を目指し未来の倫理を問いかる肉体のプロジェクトとして考察します。
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ビデオゲーム:皮肉なコンピュテーションによる建築

ルーク・ピアソン

ゲスト、ロンドン大学UCLバートレット建築学校大学院 建築学講師

2017年7月30日(日) 15:00 - 17:00

15:00-17:00, 30 JUL 2017

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