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ジョシュア・オコン
2018年10月20日[土]〜11月11日[日]
助成:台東区芸術文化支援制度、公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京、公益財団法人 朝日新聞文化財団、FONCA(メキシコ合衆国文化庁)

20 OCT - 11 NOV 2018

アサクサは、メキシコシティ在住のアーティスト ジョシュア・オコンによる弊スペースでの二度目の展覧会を開催いたします。ドキュメンタリーや即興をおり交ぜ、フィクションと現実が交わる状況を作り出すオコンの作品は、ビデオカメラを前に行われる社会的実験となり立ち現われます。政治的断層の特異性に分け入り、さまざまな団体の主張とその正当性をめぐる問題を探る映像作品は、現代社会に引き起こる対立を明確にする一方で、独特のユーモアで視点を切り替えるオコンの手法が、一方的な意見の対立を乗りこえた認識の先へと鑑賞者を促していきます。

アサクサとのコラボレーションより制作され本展で初公開となる新作は、現在進行中の東京湾埋立地を背景に作成されました。岩石による彫刻インスタレーションを前に現れるのは、3台の高解像度モニターが映しだす大自然の光景です。緑が続く地表の下には、1977年から東京都が排出した5,500万トンの産業・家庭廃棄物が、海面から30メートルの高さまで堆積しています。強烈な匂いとメタンガスが漂う中、埋立て作業を終え緑化をはじめる「中央防波堤外側処分場その2」は、広大な緑の層によって覆われています。土木技術の近代化により、東京の面積は23区の10分の1、およそ6,000ヘクタールの港湾部エリアが埋め立てられ、公共インフラをはじめコンテナターミナル、コンベンションセンターやモールなど、人々を消費に駆り立てる巨大施設が建設されました。生産と消費の結果として生み出される膨大な廃棄物の堆積——社会問題となった50年前の「夢の島」から大きく改善した点があるとすれば、計画的に整備された処分場の風景です。

大自然や野生生物の生態を描くネイチャードキュメンタリーの手法を用いた本作は、廃棄物を周到にコントロールする共同幻想を生み出しながら、一方で自然を商業化し、さらなる消費活動を促す新自由主義的な環境政策を指摘しています。安価な労働力を求めるグローバル経済を反映して世界中から集まった商品は、生産に従事した労働者の時間の堆積であり、 それはやがて地層に埋もれ腐敗していきます。市場価値を失った素材が端正な土地に造形され、新たな開発事業の拠点となるさまは、巨大な経済プロセスにおける価値再創出のアイロニーといえるでしょう。環境問題を啓発し、その意識を消費者に内面化させる一方で、市場メカニズムを支える商品の過剰生産と、土地開発をめぐる民間と行政のパートナーシップは進みます。地下30メートルの堆積物を覆い隠す緑は、こうした根本的な矛盾を表層のイメージ戦略によって覆い隠すガバナンスのあり方に言及しています。

中央防波堤埋立地は、2020年東京オリンピックにおいてボート・カヌーと乗馬の競技場となる予定で、土地所有権をめぐり、大田区と江東区の間で現在まで抗争が続いています。

本作は、台東区芸術文化支援制度、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、およびFONCA(メキシコ合衆国文化庁)の支援を受け制作されました。

展覧会

2018年10月20日[土]〜11月11日[日]
土日月 12:00〜19:00 オープン
会場:アサクサ
東京都台東区西浅草1-6-16

初日イベント

2018年10月20日[土]
アーティストトーク 16:00〜17:30*
オープニングレセプション 18:00〜20:00
*イベントは、弊スペースで行います。
入場無料・予約不要 言語:英語、日本語通訳 有

お問い合わせ:info@asakusa-o.com
当日連絡先 090-8346-3232(携帯:大坂)

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助成団体
  • PEOPLE

Yoshua Okón
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